業界のこと
「タクシー運転手はやめとけ」とネットで言われるのはなぜ?
※最終更新日:2026年1月30日
インターネットやSNSで「タクシー運転手」と検索すると、
「やめとけ」「きつい」「稼げない」といった
否定的な意見がいくつも目に入ってきます。
タクシー運転手が気になって検索したのに、
こんな意見を見ると不安になりますよね。
しかし、実際にはタクシー運転手として長く働き続けている人や、
この仕事を選んでよかったと感じている人がいるのも事実です。
ではなぜ、否定的な意見が目立つのでしょうか。
ここでは、「やめとけ」と言われがちな理由や、
その背景にある事実をひとつずつ見ていきます。
この記事を参考に、あなたにとって本当に「やめとけ」な仕事なのか、
ぜひ考えてみてください。
CONTENTS
こんな方にオススメ!
- タクシー運転手の仕事に興味がある人
- タクシー運転手が自分に合っているのか知りたい人
- 実際に働いている人のリアルな話が気になる人
そもそもタクシー運転手ってどんな仕事?

「タクシー運転手はやめとけ」と言われる理由を考える前に、
まずはタクシー運転手がどんな仕事なのかを基本から整理しておきましょう。
タクシー運転手の基本的な仕事内容
タクシー運転手の基本的な仕事は、お客様を安全・確実に目的地まで送迎することです。
乗り降りの際のドア対応や、目的地の確認、到着後の料金精算なども業務に含まれます。
街中でお客様を探すいわゆる「流し営業」のイメージが強いかもしれませんが、
実際には予約や配車アプリ経由で、
「この場所にお客様がいるので迎えに行ってください」
と依頼が入り、対応するケースも多くあります。
タクシー運転手の勤務形態について
タクシー運転手の勤務形態には、隔日勤務・日勤・夜勤などいくつかのパターンがあり、
求める収入やライフスタイルに応じて選べることが多いです。
なかでも「隔日勤務」は、1日働いて翌日は休む「1日おきに働く」という働き方。
1回の勤務時間が長い代わりに、まとまった自由時間を取ることができます。
タクシー業界ならではともいえる、特徴的な働き方です。
※タクシー運転手の働き方については下記でも詳しく紹介しています
タクシー運転手の給与について
タクシー運転手の給与には歩合給が採用されていることが多いです。
といっても、歩合しか収入のない「完全歩合制」であるケースは少なく、
一定の収入は保証する「固定給+歩合給」をとっている会社がほとんどです。
なお、タクシー運転手の平均年収は418万9900円(2023年度)。
全職業の平均年収は478万円(2024年度)となっているため、
数値上はやや低めの水準といえるでしょう。
ただし、タクシー業界では60代・70代以上の方も多く活躍しており、
タクシー運転手全体の平均年齢も60歳を超えています。
そのため、この平均には短時間勤務など
無理のない働き方を選んでいる人も多く含まれており、
「現役世代が普通に働いた場合はどれくらい稼げるのか」
という部分は見えづらくなっています。
※出典:
全国ハイヤー・タクシー連合会「令和6年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」
「タクシー運転手はやめとけ」と言われがちな5つの理由

インターネットやSNSで、タクシー運転手について
「やめとけ」という否定的な意見を目にすることがあります。
ここでは、そうした声でよく挙げられる理由を整理しながら、
それぞれがどこまで事実に基づいたものなのか、
またどのような背景から生まれているのかを見ていきましょう。
理由1:収入が不安定というイメージ
タクシー業界では、給与体系として「歩合制」を採用している会社が多く見られます。
売上に応じて給与が変動する仕組みのため、
月ごとに収入が固定されないという点だけ見れば、
「不安定」という言葉は間違いではありません。
ただし、多くのタクシー会社では歩合給のみの完全歩合制ではなく、
「固定給+歩合給」といった形がとられており、一定の収入は保証されています。
そのため、「タクシー運転手では生活できない」といった意見は、
やや極端なものとも言えます。
<三和交通ではどうなのか?>
三和交通で実際に働くタクシー運転手の年収をご紹介します。
■ 入社1年目の場合
平均年収…425万円 最高年収…655万円
■全タクシー運転手の場合
平均年収…533万円/最高年収…1264万円
※2023年度の社内実績
理由2:過酷な仕事というイメージ
タクシー運転手は多くが「隔日勤務」という勤務形態で働いています。
これは1日の勤務時間が20時間前後となる働き方です。
この数字だけを見れば「過酷な仕事である」と感じる人がいるのも無理はないでしょう。
しかし実際には「日勤と比べると出勤回数が半分になる」
「まとまった自由時間がとれる」など、メリットもあります。
個人の生活スタイルに寄るところが大きく、
評価が分かれやすいポイントではありますが、
必ずしも他の働き方より負担が大きいと断定できるものではありません。

理由3:若い人には向かないというイメージ
タクシー運転手は中高年の男性がやる仕事、というイメージを持つ人は少なくなく、
そこから「若い人には向かない」と言われることがあります。
実際に、タクシー運転手の平均年齢は60.5歳(2024年/国土交通省)と高めです。
しかし「働き方を調整しやすく、年齢を重ねても続けやすい仕事」であることが、
高齢化に繋がっているという側面もあります。
近年では新卒採用に力を入れる会社も増えています。
若い人に不向きとはいうよりは、
何歳でも働けるから高齢の人も多い仕事なのだという見方のほうが、
現代の実情に合っているかもしれません。
理由4:トラブルや犯罪が多いというイメージ
タクシーは飲酒後や深夜帯に利用されることも多いため、
酔客対応や強盗などのトラブルが多いのではないかと不安を抱かれることがあります。
ただし、警察庁の統計によると、タクシー強盗の発生件数は年々減少しており、
2024年の発生件数は全国で78件。
同年のタクシードライバー数が約23万9500人(国土交通省)であることを踏まえると、
遭遇率は0.033%程度と、かなり稀なケースであることがわかります。
それでも「トラブルが多い」というイメージが多くの人の中にあるのは、
やはりニュースなど報道の影響が大きいでしょう。
タクシーは鉄道やバスと同様の公共交通機関です。
公共交通機関での犯罪は社会的関心が高いため報道される可能性が高く、
見出しなどにも採用されやすくなります。
結果として、人々の印象に残りやすくなるのです。
近年では、防犯対策が強化されているタクシー会社も多く、
ドライブレコーダーの設置や車内設備の見直しが進んでいます。
三和交通でも全車両にドライブレコーダーを搭載しているほか、
自社開発の「防衛シールド」を全車両に導入しています。
これは運転席と後部座席を隔てる設備で、
ドライバーの安全確保に加え、飛沫防止などの観点からも活用されています。

理由5:将来性がないというイメージ
タクシー運転手は、「自動運転技術が進めば、将来なくなる仕事」
と言われることがあります。
たしかに自動運転の実用化が進めば、
タクシー運転手のみならず運転関係の仕事のあり方は変わっていく可能性が高いです。
しかし現実的な問題として、現時点では技術面・安全面の課題が多く、
法整備を含めても本格的な普及にはまだ時間がかかると考えられています。
また、タクシーの仕事は単に車を運転するだけではなく、
接客業としての側面も大きい仕事です。
仮に運転が自動化されたとしても、
タクシー運転手という職業がなくなると考えるのはやや早計な見方とも考えられます。
最近ではむしろ、接客業としての側面が注目され、
「人にしかできない仕事」としてメディアなどで取り上げられることもあります。
それでもタクシー運転手を選ぶ人がいる理由

「やめとけ」と言われる一方で、
実際にはタクシー運転手という仕事を選び、長く続けている人も多くいます。
ここでは、そうした人たちが
どんな点に魅力を感じてタクシー運転手を選んでいるのか、
その理由を整理していきます。
働き方を自分で決められるから
タクシー業界は「隔日勤務」「日勤」「夜勤」など
複数の勤務スタイルから働き方を選べる傾向にあります。
また、勤務形態だけでなく、いつ休憩を取るかといった1日のスケジュールや、
営業のやり方なども、ある程度自分で判断できます。
プライベートを大切にしたい方や、常に時間に追われる環境に悩んでいる方にとって、
この自由度はタクシー運転手を選ぶ大きな決め手となるようです。
努力が報われたと感じられる
タクシー運転手は歩合給が基本。
つまり、お客様を乗せた回数や売上が、そのまま収入に反映される仕組みです。
丁寧な対応を心がけてリピーターを増やしたり、
仲間と情報を共有して待機エリアを工夫したりと、
日々の努力の積み重ねが収入アップという結果に繋がっていきます。
「頑張ってもなかなか評価されなかった」と感じていた人にとっては、
努力が結果に繋がっていくこのシンプルな仕組みが、
タクシー運転手を選ぶ理由のひとつになります。

未経験からでも挑戦しやすいから
タクシー業界では、異業種から転職してくる人が多く、
未経験スタートは珍しいことではありません。
例えば三和交通では、90%以上の方が
未経験からタクシー運転手に挑戦しています(2023年度実績)。
こうした背景から、研修制度や資格取得支援など
教育体制に力を入れているタクシー会社が多く、
未経験からでもチャレンジしやすくなっているのです。
人と接する仕事が好きだから
タクシー運転手は、一対一でお客様と向き合う接客の仕事です。
乗車時間は短いことが多いものの、
目的地までのやりとりやちょっとした気配りを通じて、
「ありがとう」と感謝の言葉を直接受け取れる場面があります。
この様にタクシーの「人を感じられる接客」や、
市民の日常を支えるインフラとしての「社会貢献性」が
やりがいになっている人も多いです。
接客といっても、何かを売り込む必要はありません。
お客様の様子を見て「静かに過ごしたい方だな」と判断し、
会話を最小限にする対応もよくあります。
また、乗車ごとに関わりが完結するため、接客の疲れを引きずりにくい点も特徴です。
「販売ノルマが辛い」「売り込むのに罪悪感がある」という方にとっては、
人と接すること自体を大切にできる点が、
タクシー運転手を選ぶ理由のひとつになっているようです。
※タクシー運転手の接客の魅力については、こちらの記事でも紹介しています。
三和交通のタクシー運転手に実際の転職理由を聞いてみた

ここまでは、タクシー運転手についての一般的な見方を整理してきました。
では、実際に現場で働く人たちは、どんな思いでこの仕事を選んでいるのでしょうか。
ここでは、三和交通で実際に活躍している運転手たちの実際の転職理由をご紹介します。
コロナ禍で収入がダウンして…
■川野さん|入社3年目(取材時)
前職は有名ラーメンチェーンでエリアマネージャーをしていました。
転職のきっかけは、コロナ禍での収入ダウン。
なんと月10万円以上も下がってしまったんです。
三和交通を選んだ理由は、給与保証があったこと。
まったく初めての業界なので、そういった保証はかなりありがたかったです。
しっかりサポートしてもらい、今では前職以上の給与水準を確保できています。
2024年問題に直面して…
■内田さん|入社2年目(取材時)
大手運送会社でのトラックドライバーとして10年以上働いていました。
転職の理由は、いわゆる2024年問題。
会社から収入3割ダウンを伝えられたのですが、
子ども5人を育てている身としては、正直かなり厳しかったですね。
そこで、収入を維持しつつ、自分の培ってきた運転技術を活かせる仕事として、
タクシー運転手を選びました。
ずっと物ばかり運んできたので(笑)、
人をお送りする仕事をしてみたかったというのも、理由のひとつです。
お客様と直接向き合いたくて…
■坂田さん|入社3年目(取材時)
前職は電気設備の卸売営業。
メーカーと販売店の間に立つ「調整役」のような立ち位置で、
実際にお客様に接する機会はほぼなく、手応えを感じづらいな、
という思いがずっとありました。
そんな中、登録していた転職サイトを通じて三和交通からオファーを受けました。
お客様に直接対応できる点に惹かれ、入社を決めました。
隔日勤務という働き方には最初は戸惑いもありましたが、
慣れてしまえば週休4日みたいな感覚で働けて、私は以前よりもラクになりました。
収入も前職より上がり、今の働き方には満足しています。
深夜帰宅の日々から脱却したくて…
■谷口さん|入社2年目(取材時)
もともとは、飲食業界で9年間エリアマネージャーをやっていました。
ただ、深夜帰宅が当たり前で、休みは月に2回ほどとかなりの激務だったんです。
収入は維持しつつ、プライベートを充実させられる仕事を探していて、
見つけたのがタクシー運転手でした。
今は家事を手伝う余裕もでき、家庭円満になりました(笑)
タクシー運転手に向いている人の特徴

インタビューを通じて、タクシー運転手を選んでよかった
と感じている人もいることがわかりました。
では、どのような人がこの仕事にやりがいを感じやすいのでしょうか。
ここでは、タクシー運転手に向いている人の特徴を整理していきます。
車の運転が好き
タクシー運転手の仕事は、その名のとおり「運転」が業務の中心です。
道を知り尽くすことが好きな方や、
知らない場所に行くのが楽しいと感じられる方なら、やりがいを感じやすいでしょう。
実際に「運転が好きだから」という理由で
異業界から転職を決めた人も少なくありません。
また、長時間一人で走ることも少なくないので、
ラジオを聴いたり景色を楽しんだり、
一人の時間を楽しめるかどうかも向いているかを判断するポイントのひとつです。
人と話すのが好き
タクシー運転手は、いろいろな年齢・職業のお客様と出会える仕事です。
そのため、人と話すことが好きな方であれば、日々のやりとりを楽しみながら働けます。
何気ない会話がきっかけで感謝の言葉をもらえることもあり、
やりがいにもつながりやすいです。
ただし、静かに過ごしたいお客様も少なくなく、
基本的には目的地の確認や質問への対応ができれば十分。
そのため、「人と接することは好きだけど、話し上手というわけではない」
という方も十分に活躍できる仕事といえます。

自分のペースを大切にしたい
営業所を出たあとは、一人仕事が基本のタクシー運転手。
どのエリアを回るか、いつ休憩するかなどもその日その日、自分で決めていきます。
「今日は早めに切り上げよう」「今月は収入を重視したい」など、
業務量や収入もある程度自分でコントロールできます。
こうした自由度を前向きに楽しめる方であれば、働きやすさを感じやすいはずです。
納得感を大事に働きたい
タクシー運転手は、お客様を安全に運んだ数という仕事ぶりが、
わかりやすく収入に反映されます。
努力や工夫が数字として返ってくるため、
納得感を持ちながら働ける仕事といえるでしょう。
「上司に気に入られないと昇格できない」
「年齢や勤務年数で給与が決められてしまう」など、
評価基準に悩んでいる方にとっては、
こうしたシンプルさが魅力的に感じられると思います。
本当に「タクシー運転手はやめとけ」な人は?

タクシー運転手が合う人がいることは事実ですが、
「やめとけ」という声が多く見られるように、合わない人がいるのもまた事実です。
ここでは、どのような人がこの仕事を「合わない」と感じやすいのか、
その特徴を整理していきます。
不規則な生活リズムがどうしても合わない人
タクシー運転手に多い隔日勤務や夜勤は、
生活リズムが一定になりづらい働き方といえます。
働くうちに慣れていく方も多い一方で、仕事そのものは好きでも、
こうした働き方が合わず、体調やメンタルに影響が出てしまう人もいます。
隔日勤務や夜勤と比べると収入が下がるケースは多いものの、
日勤を選べる会社もあります。
不安はあるものの挑戦したいという方は、事前に確認しておくとよいでしょう。
収入の変動に強いストレスになる人
タクシー運転手の給与は歩合給を含むケースが多く、
働き方や時期によって収入に差が出てきます。
ここでネックとなりやすいのは、収入額自体ではなく、収入が変動するという点です。
同じだけ稼いでいるドライバーでも、
「前職より低い月もあるけど、工夫次第で稼げて楽しい」と感じる人もいれば、
「前職より収入は上がっているけど、毎月不安だ」と感じる人もいます。
向き不向きが分かりやすいポイントです。

「正解がない」ことに不安を感じやすい人
こんなお客様にはどんな対応をすればいいのか、
今日はどの場所で待機したらいいのか――
タクシー運転手は「これが正解」という答えが用意されている仕事ではありません。
もちろん研修などで「基本の型」は学べますが、
経験を重ねるほどに自分で考えて試行錯誤をしていく場面が増えてきます。
指示や手順が明確に決まっている環境のほうが安心して力を出せるタイプの方は、
慎重に判断した方がいいかもしれません。
接客そのものを負担に感じてしまう人
意外かもしれませんが、タクシー運転手に「トーク力」はそれほど重要ではなく、
目的地の確認など基本的なやりとりができれば問題はありません。
ですが、お客様が暑がったり寒がったりしていないか、
乗り降りに困ってなさそうかなど、お客様に気を配る意識は常に必要とされます。
こうした接客を1日に何度も繰り返す仕事なので、
このような関わり方が得意でない場合は、やりがいを実感しにくいかもしれません。
【タクシー運転手は合っている人には「天職」になる】
「やめとけ」と言われがちな仕事である一方で、
実際には「この仕事を選んでよかった」と感じている人も多いのが、
タクシー運転手という仕事です。
働き方や価値観によって向き・不向きは分かれますが、合う人にとっては、
定年後も含めて長く続けられる「天職」になっています。
あなたにとってタクシー運転手は「やめとけ」なのか、
それとも「結構いいかも」なのか。ぜひ一度、考えてみてください。
三和交通では、履歴書不要でざっくばらんに質問や相談ができる
「カジュアル面談」や、実際の現場を見学できる「見学会」など、
タクシードライバーが気になる方に向けた
「一歩踏み出すきっかけ」をご用意しています。
ぜひお問い合わせください。
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