業界のこと
三和交通が仕掛ける“オモシロ企画”に密着。 心霊ツアーなど人気企画の舞台裏を大公開!
「タクシーの仕事って、もっと自由で、もっと楽しくていい。」
そんな想いをカタチにしてきたのが、三和交通です。
心霊スポットを巡るツアーや、
ドライバーが仮装して走るハロウィン・クリスマスタクシーなど…
一見“ネタ”のように見える企画の数々ですが、
その裏には「お客様を笑顔にしたい」「業界のイメージを変えたい」
という真剣な想いがあります。
遊び心を持ちながらも、
安全性やサービス品質へのこだわりは決して妥協しない。
それが三和交通のスタイルです。
今回は、企画の仕掛け人である広報担当・水品さんと、
実際にツアーを担当する現役ドライバーの柳田さん・吉村さんに、
企画の誕生秘話や現場のリアルを伺いました。
三和交通が仕掛ける“面白すぎる企画”の舞台裏から、
タクシー業界の新しい一面をのぞいてみましょう。
CONTENTS
こんな方にオススメ!
- タクシードライバーの仕事に興味がある人
- 三和交通のユニークな取り組みに興味がある人
- タクシーツアーやタクシー企画の裏側が知りたい人
1. 三和交通が「オモシロイ企画」を仕掛ける理由

1-1. 「堅い業界イメージを変えたい」挑戦の原点は代表の想い
タクシーと聞くと、「まじめ」「静か」「ちょっと古い業界」
というイメージを持つ方も多いかもしれません。
「そんな固定観念を“面白く”壊していこう」
その原点が、三和交通の代表の想いにあります。
最初の大きな挑戦は、2015年に始まった「心霊スポット巡礼ツアー」。
当時は社内でも「クレームになるかも…」と反対意見が多かったそうですが、
代表は「一度やってみよう!」とGOサイン。
結果は大成功で、ツアー13枠に対して120件以上の応募が殺到しました。
そこから“面白いことを真剣にやる”という三和交通のDNAが生まれたのです。

1-2. 「遊び心」だけじゃない、便利さとやさしさの追求
三和交通の企画は、ただのウケ狙いではありません。
どのサービスにも、「お客様にとって本当にうれしいことをしたい」
という思いがあります。
たとえば、妊婦さんのための「陣痛119番タクシー」は、
ニュースで“救急車を呼べずに困る妊婦がいる”
と話題になったのをきっかけに誕生しました。
「もしものときに安心して産院へ向かえるように」
そんな優しさが形になったサービスです。
ほかにも、のんびり走ってほしい方のための「タートルタクシー」や、
話を聞いてほしい方のための「相談タクシー」など。
「ちょっと変わっているけど、なんかあたたかい」。
そんな人間味のあるサービスこそ、三和交通らしさなんです。
1-3. 「オモシロイ会社」が、いい会社になる
「三和交通って、あの心霊ツアーの会社でしょ?」
そんなふうに声をかけられることが増えました。
SNSでは「楽しそう」「TikTokで見た!」と話題になり、
採用面でも“オモシロイ会社”として注目されるように。
応募者の中には、「あのツアーを見て働いてみたくなった」という方もいます。
また、ユニークな企画が広がることで、社員のモチベーションも上がり、
「自分も何かやってみたい!」という声も増えてきました。
遊び心を大事にする社風が、自然と会社の活気を生み出しているんです。
三和交通にとって“オモシロイ”は、単なるイベントではなく、
会社を元気にする魔法の言葉なんです。
※「三和交通の企画一覧はこちら(現在のサービス)」
https://www.sanwakoutsu.co.jp/special/
※「過去の『スペシャル企画』一覧はこちら」
https://www.sanwakoutsu.co.jp/special/archive/
2.三和交通の「オモシロ企画」が生まれるまで

【プレゼンター】
水品さん/企画広報担当(取材時)
2-1. 発想のきっかけは、日々の雑談から
こんにちは、三和交通で企画広報を担当している水品です。
三和交通の企画は、特別なチームが
机に向かってひねり出しているわけではありません。
きっかけは、ほんの些細な雑談から生まれることが多いんです。
毎月開かれる「新サービス開発会議」では、
若手職員から役員までが集まって、「最近こんなニュース見たよ」
「これ、タクシーでできないかな?」と自由に意見を出し合います。
気軽な会話の中から、「それいいね!」と盛り上がったものが、
次の月にはもう形になっていることも珍しくありません。
スピード感と柔軟さが、三和交通らしさのひとつなんです。
2-2. 4つのアイデアの生まれ方
これまでの企画を見ていると、アイデアの出どころは
大きく4つのパターンに分けられます。
1つ目は、「お客様の声」。
2つ目は、「ドライバーさんの特技や趣味」。
3つ目は、「企業や地域とのコラボ」。
そして4つ目は、「ニュースやトレンドなど社会的な話題からの着想」です。
たとえば「カメラバカドライバーと行くツアー」は、
過去にプロカメラマンとして活動していた
ドライバーさんがいたことから始まりましたし、
不動産会社と組んで“物件をめぐるタクシーツアー”を開催したこともありました。
「面白いことをやる会社」と思われがちですが、
どれも根っこには“人の役に立つことをしたい”という想いがあります。
「サプライズタクシー」や「相談タクシー」もそうですが、
ユーモアの裏には必ず“やさしさ”があるんです。
それが、三和交通の“オモシロ企画”がただの話題づくりで終わらず、
長く愛され続ける理由だと思います。

2-3. 実現までの舞台裏。企画が動き出す瞬間
アイデアが採用されると、そこからはスピーディに実行へと進みます。
私たちの会議では「これ、いいね」と決まったら、
もうその場から具体的な動きが始まるんです。
ホームページの制作準備や運行ルートの検討、安全面の確認などを、
担当部署と連携しながら一つずつ進めていきます。
サービスの内容によっては、現場スタッフと試走を行ったり、
想定されるリスクを洗い出したり。
企画からおおよそ1~2か月ほどで
実際のサービスがスタートできるのが三和交通の強みです。
スピード感はありますが、
その分「安全性」や「お客様への配慮」は欠かしません。
面白いだけじゃなく、安心して楽しんでもらえること。
それが私たちの一番のこだわりです。
2-4. 社員の想いから生まれた「サプライズタクシー」
もうひとつご紹介したいのが、私自身が発案した「サプライズタクシー」です。
この企画は、“誰かの特別な日をお手伝いできたらいいな”
という想いから生まれました。
誕生日や記念日の送迎に利用されることが多く、
車内を風船やバルーンで飾り付けて、ドライバーが笑顔でお迎えします。
実際にお子さんの誕生日でご利用いただいたご家族や、
ご主人が奥様にサプライズで手配されたケースもありました。
車内いっぱいに笑顔が広がって、こちらまで幸せな気分になります。
タクシーって、ただの移動手段じゃなくて、
「思い出を作る場所」にもなれるんだなと実感した企画でした。

3.人気No.1企画「心霊スポット巡礼ツアー」の裏側

【プレゼンター】
柳田さん/ドライバー歴約5年・心霊ドライバー歴約4年(取材時)
3-1. 真夜中に出発する非日常体験。心霊スポット巡礼ツアーとは
こんにちは。三和交通でドライバーをしている柳田です。
「心霊スポット巡礼ツアー」は、
夜の街を走りながら実在の心霊スポットを巡る三和交通の人気企画です。
ツアーは夕方から夜にかけて出発し、
車内では各スポットにまつわる出来事や噂を、
私たちドライバーが丁寧にご案内します。
お客様は車の中からその雰囲気を体験したり、
途中で少し車を降りて写真を撮ったりと、
まさに“ちょっとした肝試し”のような感覚で楽しんでいただけます。
行く先は心霊スポットといっても、危険な場所や私有地には立ち入りません。
あくまで安全に、そして節度を守って楽しめるように設計されています。
お客様の中には、緊張で静まり返る方もいれば、
怖さを笑いに変える方もいて、車内の空気はいつも独特。
まさに「非日常を体験できるツアー」なんです。
ちなみに、2025年の開催ではツアー50枠に対して
1,918件もの応募をいただきました。
倍率にすると約38倍です。
こんなにも多くの方が楽しみにしてくださっていることに、
私たちも驚いています。
※「心霊スポット巡礼ツアー」の詳細はこちら
https://www.sanwakoutsu.co.jp/special/shinrei/
3-2. 語り部も担う。心霊ドライバーの仕事とは
ツアーでは、単に目的地までお客様をお連れするだけではなく、
案内役としてそのスポットの背景やエピソードをお話しします。
たとえば「過去にこういう事件があった」
「この場所ではこんな噂がある」といった話を、車内でゆっくり語るんです。
お客様の雰囲気に合わせて、自分の知っている怖い話を交えることもあります。
長い移動時間もあるので、静かになりすぎないよう、
緊張感と楽しさのバランスを取るようにしています。
運行前にはコースの下見や安全確認も欠かせません。
許可が必要な場所には立ち入らず、
夜道の照明や駐車スペースなども事前にチェックします。
お客様にとっては“恐怖体験”でも、私たちにとっては“安心を守る仕事”。
見えないところでの準備こそ、ツアー成功の鍵なんです。
「怖いけど、楽しかった」と言ってもらえるように、
雰囲気づくりと安心感の両方を大事にしています。

3-3. お客様の反応と、ドライバーとしてのやりがい
心霊ツアーに参加されるお客様は、本当にさまざまです。
カップルや友人グループ、姉妹、お一人で参加される方までいろいろ。
中には白装束で参加された方もいらっしゃいました(笑)。
印象的だったのは、ある姉妹のお客様。
最後のスポットであまりの怖さに動けなくなってしまい、
「手をつないでください」と頼まれて、一緒に車まで戻ったことがありました。
ツアー中は怖がっていたり、緊張していても、
最後は皆さん笑顔で「また参加したい」と言ってくださいます。
その言葉を聞くと、“やってよかったな”と心から思いますね。
普段の送迎ではなかなか味わえない、お客様と一緒に「体験を共有する時間」。
それが、心霊ドライバーの一番の魅力だと思っています。
4.ハロウィン&クリスマス「仮装タクシー」の舞台裏

【プレゼンター】
吉村さん/ドライバー歴約1年4ヶ月・仮装タクシー経験3回(取材時)
4-1. 年に一度の“お祭りタクシー”。仮装も飾りも手づくりです
こんにちは。三和交通でドライバーをしている吉村です。
私はハロウィンとクリスマスの時期に、
「仮装タクシー」として走ることがあります。
この期間は、ドライバーが思い思いの衣装を着て、
お客様をお迎えするんです。
参加は自由で、営業所ごとに有志のメンバーが集まります。
衣装は会社で用意する場合もありますが、
自前のものを工夫して着る方も多いです。
今年のハロウィンでは、娘に相談しながら
「光るおばけTシャツ」と「耳飾り」を組み合わせた衣装にしました。
夜道でほんのり光るTシャツは、見た目もインパクトがあって、
お客様にもよく話題にしてもらえます。
同僚の中には人気アニメの仮装や有名キャラクターの着ぐるみ、
サンタクロースの格好など、バリエーションもさまざま。
タクシーもハロウィンやクリスマス仕様に飾りつけて走るので、
街全体が明るくなるような気がします。
4-2. 驚きと笑顔を届ける“走るサプライズ”
仮装タクシーに乗られたお客様の反応は、本当にさまざまです。
最初は「えっ?」と驚かれる方が多いですが、すぐに笑顔になって
「当たりのタクシーに乗れた!」と喜んでくださることも。
中には「写真を撮っていいですか?」とお願いされることもあります。
私自身、最初に仮装したのは入社1年目。
仕事に慣れるのに精一杯で不安もありましたが、
「ちょっと恥ずかしいけど、やってみよう」と思って挑戦しました。
実際に走ってみると、乗ってくださる方もすれ違う人も、
みんな笑顔で手を振ってくれて。
普段は静かに街を走るタクシーですが、
この時期だけは“街のムードメーカー”になれるんです。
人に喜んでもらえるって、やっぱり嬉しいですね。

4-3. 楽しむドライバーがいるから、楽しい企画になる
この企画のいいところは、強制ではなく
“やりたい人が楽しんでやっている”ことだと思います。
営業所では「ハロウィン期間にやりたい人はどうぞ」
という感じで声をかけられ、衣装も当日貸し出しOK。
ふらっと立ち寄って衣装を選んで走り出す人もいます。
参加したドライバーには、会社から手当が支給され、
撮影した写真は社内SNSやホームページなどで紹介されます。
こうした取り組みがあることで、会社全体がちょっと明るくなるんです。
お客様の笑顔を見て、ドライバーがまた笑顔になる。
その連鎖が、この仕事の魅力だと思います。
1年のうち、たった数日かもしれませんが、この短い期間があるだけで、
なんだか1年間が少し楽しくなる。そんな季節のイベントです。

【まとめ】
ここまで、三和交通の“面白すぎる”企画の裏側をご紹介してきました。
心霊スポットを巡るスリリングな夜のツアーから、
街を笑顔にするハロウィン&クリスマスの仮装タクシーまで。
どの企画にも共通しているのは、
「お客様に楽しんでもらいたい」という純粋な想いと、
「タクシーの枠を超えて新しい価値を届けたい」という挑戦の姿勢です。
こうした発想を生み出す土台には、
日々の雑談からでもアイデアを拾い上げる柔軟な社風と、
現場の声を大切にする文化があります。
ドライバーも職員も立場を超えて、
同じ目線で“人を喜ばせる”ことに本気になれる。
それが、三和交通の特徴です。
このコラムを読んで、
「タクシーの仕事って面白いかも」「個性を活かして楽しく働きたい」
と少しでも興味を持った方は、ぜひ三和交通までお問い合わせください。
※「三和交通の企画一覧はこちら(現在のサービス)」
https://www.sanwakoutsu.co.jp/special/
※「過去の『スペシャル企画』一覧はこちら」
https://www.sanwakoutsu.co.jp/special/archive/
