タクシー物語 神奈川・東京・埼玉編

南アフリカから来たお客様

一期一会を大切にする想いが生んだ出会い

入社6年目

W.A

タクシードライバーをしていると、様々な国籍の方々との出会いがあります。
その日、関内駅近くのホテルからご乗車されたお客様も海外出身の方でした。
日本語が全く話せないということでしたので、道中はすべて英語で会話。タクシードライバーになってから、得意の英語を活かす場面も増えました。世界中の人々から自分の知らない世界の話を聞くのは、この仕事の醍醐味のひとつでもあります。

今回のお客様は、ビジネスのため南アフリカ共和国から来日されたとのこと。
南アフリカ共和国のこと、日本の文化のこと、横浜の街のことなど、短い間でしたが、楽しく会話しながら目的地までお送りさせていただきました。

それから約1週間が過ぎたころ。いつものように関内駅周辺を運転し、赤信号で止まっていました。
すると、そこに駆け寄ってくる一人の男性の姿が。そう、1週間前にお乗せした南アフリカ共和国のお客様が私に気が付き、声を掛けに来てくれたのです。
「前に乗せてくれたドライバーさんですよね?あの時は楽しかったよ!」と一言話すと、笑顔で手を振り、立ち去る男性。
数あるタクシーの中で、私との出会いを覚えてくれていたことが嬉しく、感動を覚えました。タクシーの仕事は一期一会が基本です。
でも時々、このような偶然の出会いもあります。一人ひとりのお客様との出会いを大切にすること。それを改めて実感した出来事でした。

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