タクシー物語 神奈川・東京・埼玉編

車内の年越しカウントダウン

人とのつながりを実感した、大晦日の年越しドライブ

O.H

2020年の大晦日の夜。時刻は23時43分。もうすぐ1年が終わる。
そんな時にあるお客様がご乗車になられました。

お客様から伺った行き先をナビに入れると、
到着予想時刻がなんと24時ピッタリ。
そのことをお客様にお伝えすると、
「どうせならタクシーの車内で年越しを祝いたい」と言われ、
1年を締めくくる年越しカウントダウンドライブが始まりました。
予想よりも少し早く到着しそうだったので、あえて神社のある道を選択し、
初詣に行く人々を車窓から眺めながらゆったりと運転。
道中は、お客様と私、二人の1年間の思い出を語り合いました。
そして、目的地に到着。時刻は24時ジャスト。
車内で新年を迎え、お互いに
「あけましておめでとうございます!お互いに良い1年にしましょう!」
と伝え合い、お別れしました。

たった17分の短い時間でしたが、
とても暖かい気持ちで1年を締めくくることができ、
忘れられない出来事となりました。
さっき出会ったばかりの人なのに、
「本当に1年が良いものになってほしい!」
と願えるのは不思議な感覚でもあり、
それがタクシーの魅力でもあるなと感じます。
タクシーは、こういった一生忘れない一期一会の思い出が、
予測できず突然訪れるものです。人と人が車内で出会う。
そんな人とのつながりを、これからも大切にしていきたいと思いながら、
新年のスタートを迎えました。

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