三和交通 タクシー学園

業界のこと

アフターコロナでタクシー需要拡大! タクシー業界の今と未来を徹底解説!

コロナ禍では、緊急事態宣言をはじめとする外出自粛の影響によって、
タクシー業界が大打撃を受けたというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

確かにコロナ禍では、経営悪化によって倒産してしまうタクシー会社や
収入減少によって他の職業に転職してしまうタクシードライバーの方も多くいました。
ですが、コロナ禍を終えた今、タクシー業界にはたくさんの「追い風」が吹いていることをご存じでしょうか。
アフターコロナで利用者数が回復しているだけでなく、
インバウンド需要を受け、タクシーのニーズが急拡大しています。

そこで今回は、タクシー業界におけるコロナ禍での影響からアフターコロナの現状、
そしてこれからのタクシー業界の未来について解説していきます。

CONTENTS

こんな方にオススメ!

  • タクシードライバーとして働きたい人
  • 安定性の高い仕事・業界を探している人
  • タクシー業界の現状や未来を知りたい人

【コロナ禍の影響はどれほど?タクシー業界とコロナ禍】

昔からタクシー業界は「社会・景気を映す鏡」と言われます。
2019年末から始まった「コロナ禍」もタクシー業界に大きな影響を与えました。

特に、多い地域で4回にわたった「緊急事態宣言」では、
人々の外出自粛が発表され、タクシー需要が大幅にダウン。
経営悪化によるタクシー会社の倒産やタクシードライバーの離職も増加しました。

そんな中、各タクシー会社は試行錯誤しながら
コロナ禍の厳しい時期を乗り越えてきました。
特に三和交通は売上2割減と他社より減少幅を抑えることに成功
その理由をはじめ、ここでは、タクシー業界におけるコロナ禍の影響について整理していきましょう。

 

●倒産が増加!?コロナ禍でのタクシー業界

東京商工リサーチの調査によると、
コロナ禍真っ只中の2022年に倒産したタクシー事業者は、
過去10年で最多を記録したそうです。
その理由の多くは、緊急事態宣言による外出自粛の影響。
外食利用の自粛を受けて、タクシーの一番の稼ぎ時と言われる
「終電後のタクシー利用」が壊滅状態になりました。

売上がコロナ禍前の【4~5割】程度にダウンしてしまう状況が続き、
当時メディアでも話題になった全員解雇や完全休業をするタクシー会社が増加。
その結果、資金力に余裕のない小規模な事業者は倒産してしまうケースが増えました。

●利用者も激減!?コロナ禍でのドライバーの給与は?

緊急事態宣言の発表を受け、当然のようにタクシー利用者も激減。
タクシー会社の多くが「歩合制」という特殊な給与形態をとっているため、
「利用者の減少=ドライバーの給与ダウン」の構図となり、
生活が苦しくなって離職するドライバーも増加しました。

特に、タクシーのゴールデンタイムとされる深夜帯での「深夜割増料金」が
緊急事態宣言によって得られなくなってしまった影響が大きかったようです。

一方で、歩合制を廃止し、
「固定月給制」や「時給制」を採用する事業者も出てくるなど、
各社で柔軟な対応が行われていました。

 

●人手不足が加速!?タクシードライバーのリストラと転職事情

先述の通り、コロナ禍では大幅な売上ダウンに伴う
「稼働率ダウン」「収入ダウン」の影響を受け、
タクシードライバーのリストラや他の仕事に転職するドライバーが多くなりました。
帝国データバンク「全国タクシー・ハイヤー業界」動向調査によると、
2023年は10年前の2013年に比べ、1社平均の従業員数は【2割減少】。
1割超の会社が【この10年で人手が半減】したそうです。

やはりコロナ禍でのドライバー減少の影響が大きく、
アフターコロナでタクシー需要が回復している今、人手不足が叫ばれている状況です。

 

●コロナ禍でも売上は2割減!?コロナ禍での三和交通

タクシー業界全体としては、売上が約【4~5割減】した状況だとお伝えしましたが、
三和交通ではどうだったのか、リアルな部分をお伝えします。

結果的に言うと、
コロナ禍でも三和交通では売上を【2割減】に留めることができました。

様々な対策を行ってきましたが、
一番の要因は「これまで築き上げてきたお客様との信頼関係」が大きいと考えています。
タクシー全体の需要は減ったものの、
「三和交通を利用したい」というオーダーは変わらずいただくことが出来ました。

また、コロナ禍では、社会全体としてタクシー利用は減ったものの、
電車やバスなどの他の公共交通機関と比べると
タクシーのほうが安心できるという声も多くありました。
日頃からお客様を大切にしてきた三和交通の信頼と安心が、
数あるタクシー会社の中からお客様に選ばれた理由だと思っています。

 

【コロナ禍後は需要拡大!アフターコロナのタクシー業界の変化】

コロナ禍での影響を聞くと、「タクシー業界は本当に大丈夫?」と
不安に思う方も多いかと思います。

ですが、安心してください。
2023年にはコロナもインフルエンザと同じ「5類感染症」に移行し、
マスク着用義務も解除され、これまでの日常が戻ってきました。

現在ではタクシーの需要はコロナ禍前にまで回復し、さらに今後も様々な追い風となる状況が続いています。
ここからはそんなタクシー業界におけるアフターコロナの現状や、
コロナ禍によって変わったタクシー事情について解説していきます。

●タクシー業界に追い風!アフターコロナで変わったこと

2019年末から約3年間続いたコロナ禍も終わり、
2022年の後半からだんだんとタクシーの利用者数は回復。
売上に関しても2023年にはコロナ禍前の水準まで戻しているタクシー会社が多くなってきています。

そんな状況の中、インバウンド需要の拡大をはじめ、
数々の「追い風」が今タクシー業界に吹き始めています。
確かにコロナ禍によってネガティブな影響を受けましたが、
一方で配車アプリが普及したり、
タクシーが持つ価値の再認識がされたりなど、ポジティブな影響も多くあります。

下記に「タクシー業界に吹く追い風」についてまとめました。

 

 

<タクシー業界に吹く追い風>

■インバウンド需要が急拡大
■配車アプリの普及による利用者拡大
■タクシーの新しい価値発見やサービス拡大

 

それぞれ1つずつ解説していきます。

 

●インバウンド需要が拡大!今こそタクシーの時代

日本政府は、コロナ禍で落ち込んでしまったインバウンド消費を回復するため、
2023年に「観光立国推進基本計画」を閣議決定。
2025年をターゲットに国を挙げて観光産業の活発化を推進していくと発表しています。

さらに円安が拍車をかけ、訪日観光客が現在急増しています。
実際に世界各国の日本行きの国際線予約は殺到している状況で、
日本中で外国人観光客を目にする機会も増えたのではないでしょうか。

当然タクシー業界にとっても、これはまたとない大きなチャンスです。
コロナ禍でキャッシュレス決済を導入するタクシーが増えたことも好材料のひとつ。
外国人観光客が利用しやすい決済環境が整ったことで、
今後タクシー利用者が拡大していくと予測されています。

●配車アプリが普及!未経験者でも稼ぎやすい時代

コロナ禍で変わったことのひとつに「配車アプリ」の普及があります。
GO、DiDi、Uberといった配車アプリとタクシー会社との提携は
コロナ禍前から始まっていましたが、
多くの人が利用し始めるようになったのはコロナ禍からです。

配車アプリによって人々は気軽にタクシーにアクセスできるようになりました。
特にこれまであまりタクシーを利用してこなかった女性層の利用が増え、
タクシー利用の年齢・性別・属性の幅が大きく広がりました。

また、配車アプリの登場によって、タクシードライバーの働き方にも変化が。
これまでは走りながらお客様を獲得する「流し」が中心でしたが、
この方法は経験や技術によるところが大きく、
ベテランと新人ドライバーの間で収入に差が生まれやすい構造がありました。

しかし、配車アプリを活用すれば新人でも効率的にお客様を獲得することができ、
タクシードライバー未経験者でも高収入得られやすいようになりました。

 

●タクシーの価値を再認識!タクシーサービスの多様化

コロナ禍によって「ドアtoドアで便利」「感染予防対策として優れている」
「女性や高齢者に優しい」など、
タクシーならではの価値が再認識される機会が増えました。

「やっぱりタクシーって便利」「タクシーは安心」というイメージが広がり、
食品デリバリーや買い物代行、お墓参りサポート、ワクチン配送などの新サービスも誕生。

今後、高齢化社会が加速していく日本社会において、
タクシーの需要はどんどん拡大し、サービスの幅もますます広がっていきそうです。

 

【将来も安心・安定!タクシードライバーの未来予測】


苦しい状況だったコロナ禍を経て、アフターコロナでタクシーの需要は回復し、
今後はインバウンド需要などによりニーズ拡大が予測されていることが分かりました。

ですが世界的に見ると、ライドシェアや自動運転などによって、
タクシーやドライバーの需要が減ってしまう未来予測もあります。
最後に、「日本においてタクシードライバーの未来は明るいのか」タクシー業界の未来について解説していきます。

 

●超安定の仕事!?タクシードライバーの安定性の秘密

タクシーは、電車やバスなどと同じく、国土交通省による認可制事業です。
タクシーの事業者数と車両数は決められているため、
業界としての安定性はとても高いと言えます。

また、人々の暮らしを守る「公共交通機関」「交通インフラ」のひとつであり、
「ドアtoドアで移動できる唯一の公共交通機関」でもあります。
高齢化社会が進行する日本にとって重要な役割を担っているため、
今後もニーズが絶えることはありません。

海外では、ライドシェアや自動運転などが社会に広がりつつあり、
将来性に不安を持つ方がいらっしゃるかもしれません。
ですが、現状日本ではライドシェア(一般ドライバーが送迎を行う仕組み)は
禁止されており、今後規制緩和に向けた動きもあると思われますが、
「安全性」「安心感」「ホスピタリティ」を重視する国民性のため、
タクシー需要が一気に減少する可能性は低いと考えられています。

自動運転も同様の理由で、日本で普及するにはまだまだ時間がかかりそうです。
むしろここ数年ではインバウンド需要拡大の影響で
タクシーのニーズは年々高まっていくと予測され、
安定性の高い仕事として注目を集めています。

タクシーは、日本においては短期的にみても、中長期的にみても、
需要が高い仕事であると言えるでしょう。

 

●不景気でも安心!?コロナ対策でみる三和交通の安定性

「タクシー業界は社会・景気を映す鏡」と先述した通り、
社会的状況によっては、今後もコロナ禍のような状況に陥る可能性はあります。

とはいえ、コロナ禍でも大幅に売上を落とさなかったタクシー会社や、
収入を大幅に減らさずに済んだタクシードライバーがいることも事実です。

不景気になったとしても、社会的変化に対応できる「資金力」と「対応力」、
何よりお客様からの「信頼」を築いているタクシー会社で働くことで、
リスクを最小限に抑えることができます。

実際に三和交通ではコロナ禍でも売上を【2割減】で収めることができました。
利用客が大幅に減り、全台稼働することが難しい状況が続きましたが、
それでもその日の状況に応じて毎日稼働台数を調整し、
国からの助成金を最大限活用することで、
ドライバーの収入が大幅にダウンしないように対策を行いました。

そのおかげか、離職者は例年と同等で推移し、
むしろコロナ禍でも採用を継続していたため
タクシードライバー経験者からの転職比率が増加したほどです。

タクシードライバーとして安定した職場を探されている方は、
コロナ禍での対応や給与・離職者の推移などを参考にするのもいいかもしれません。

 

【まとめ】

●追い風が吹く今こそタクシードライバーがおすすめ
コロナ禍で停滞を余儀なくされたタクシー業界でしたが、
アフターコロナで需要が拡大し、今も追い風が吹いている状況です。

コロナ禍で「不安定な仕事」というイメージを持たれた方も多いかも知れませんが、
実は安定した需要と将来性が見込まれる業界であることが分かったかと思います。

まだまだ不安に思うこと、知りたいこともあるかと思います。
そんな方は、タクシー業界の今とこれからの未来について、じっくりと話をしましょう。

「タクシードライバーになりたい」「タクシードライバーに興味がある」
そんな方はぜひお気軽に三和交通までお問い合わせください。

各営業所でともに働く仲間を募集しています!こちらからぜひお問合せください。

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