三和交通 タクシー学園

業界のこと

タクシーの運行管理者のお仕事に密着!

タクシーの「運行管理者」という仕事をご存じですか?
運行管理者とは、タクシードライバーが安全かつ安心して業務が行えるように
サポートするタクシー会社に無くてはならないポジションです。
ですが、タクシードライバーと違って、
実際にどんな仕事をしているかイメージしにくい職種でもあります。
そこで今回は、三和交通の現役運行管理者に密着!
具体的な仕事内容からリアルな業務エピソードまで、
運行管理者の仕事について深堀りしていきます。

(プロフィール)
三和交通 運行管理者
樋口さん
2016年に配車センターのオペレーター(パート)として三和交通に入社。
その後、タクシードライバーに転向し、乗務社員(正社員)として約5年勤務。
2023年から運行管理者として活躍中。

CONTENTS

こんな方にオススメ!

  • 運行管理者になりたい人
  • タクシーの運行管理の仕事に興味がある人
  • 自分が運行管理者に向いているか知りたい人

【運行管理者ってどんな仕事?】

●三和交通の運行管理者に仕事内容を聞いてみました

【Q】樋口さん、タクシーの運行管理者ってどんな仕事ですか?

そうですね。運行管理者の仕事は一般の方からすると
イメージしにくいと思いますが、簡単に言うと
「タクシードライバーさんが安全・安心に業務が行えるようにサポートする」仕事です。
具体的には下記の5つ業務を中心に行っています。

1、タクシードライバーの勤怠管理
タクシードライバーは、法律に基づいて勤務時間や休憩時間などに
明確なルールがあります。
車両の走行データをシステム上でチェックしながら、
所定の労働時間を守っているか、
適切に休憩は取れているかなどを確認。
守れてないドライバーがいたら「ちゃんと休憩とってね」
「もうすぐ勤務時間オーバーしそうだよ」と注意喚起していきます。

2、タクシードライバーの健康管理
タクシードライバーは運行管理者と一緒に、
出勤前と出勤後に「点呼」という健康状態のチェックを行います。
ドライバーの顔色を見て寝不足はないか確認したり、
アルコール検知器で酒気帯びがないかチェックしたり、
時には「なんか元気ないね?どうしたの?」と会話を通してメンタル面をケアしたり、
毎日1人1人の健康状態を確認しています。

3、事故やトラブルへの対応
ドライバーが事故を起こしてしまったら、
事故処理の対応を行うのも運行管理の大切な役割です。
また、お客様とのトラブルの際も間に立ち、
問題解決に向けてサポートを行います。
時にはお客様と直接お話をしたり、保険会社の方と交渉を行ったり、
冷静な判断力と臨機応変な対応力が求められる仕事です。

4、タクシードライバーへの指導・アドバイス
事故を起こしてしまったドライバーと、
車載カメラの映像を見ながら振り返りを行ったり、
事故が多いドライバーや新人には運転指導を行ったりもします。
点呼時に注意喚起したり、月例教育会で事故事例を紹介したり、
事故を防止する活動も大切です。
その他にも、機械操作について教えたり、
困りごとや不安を解決したり、多岐に渡ってサポートします。

5、車両の管理
タクシー車両は日常点検が義務付けられています。
乗務前に必ずドライバーが車両点検を行いますが、
それがしっかりできているかチェックするのも
運行管理者の仕事のひとつです。
もし故障などがあれば、整備工場に修理依頼を出して、
車両の整備を行っていきます。

●運行管理者の1日はどんなスケジュール?

【Q】運行管理者の1日の流れを教えてください。

<午前>
朝6:00に出社。
午前中はドライバーさんの点呼が中心。
6:00~13:00まで30分おきに点呼を順次行っていきます。
乗務前に運転指導を行うこともあります。

<午後>
午後は事務作業が中心。
売上の確認作業や資料づくりなどをしながら、
事故を起こしてしまったドライバーへの指導も行います。
合間に事故処理やトラブル対応を行う場合もあります。
15:45に業務終了。

明るい時間に帰宅できるのはとても魅力。
夕飯の買い物に行ったり、家族との時間を過ごせるので
プライベートと両立できているのがとてもありがたいです。

●運行管理者として働く際のポイントとは?

【Q】働くときに心がけていることはありますか?

運行管理者はドライバーを管理するのが仕事ですが、
決して立場が上という訳ではありません。
運行管理者とドライバーとが対等な関係性であるように心がけています。

私は元ドライバーということもあって、
ドライバーの気持ちに寄り添うことが多いです。
ドライバーの不安な気持ちを少しでも和らげてあげられたら嬉しいですね。

でも、ドライバーと距離が近すぎるのも良くない場合があります。
ドライバーに対して管理や指導も行う立場なので、
一定の距離感を保ちながら、時には厳しく、時には優しく、
ドライバーさんたちが安心して働けるように陰ながらサポートしていくことが大切です。

 

【現役運行管理者に聞く仕事のやりがいとは?】

●運行管理者になったきっかけ

【Q】樋口さんが運行管理者になったきっかけは?

私は最初、配車センターのオペレーターとして入社しました。
もともとは専業主婦をしていて、子育てが少し落ちついてきたタイミングで、
夜間で働ける仕事を探していた時に偶然見つけたのが三和交通でした。

私は当時パートとして働いていたんですが、
同僚が「運行管理者」の資格を取ると聞いて、
自分も挑戦してみようかなって軽い気持ちで勉強を始めたんです。
そしたらなんと一発で合格!
なので、実は資格自体はけっこう前から持っていました。

ただ、運行管理者になるつもりはなく、
そのままオペレーターとして働いていたのですが、
オペレーターの拠点が自宅から遠い場所に移転となってしまい、
「どうしよう・・・」と困っていた時
「タクシードライバーになるのはどう?」と誘われドライバーの道へ。
それから5年経って次のステップに進みたいなと思うようになり、
資格も活かせる「運行管理者」に挑戦してみることにしました。

●運行管理者が語る仕事のやりがい

【Q】仕事の嬉しかったエピソードを教えてください。

「何事もなく1日を終えられた瞬間」は嬉しいですね。
ドライバーさんたちが元気に会社に戻ってきてくれると、
それだけでホッとしますし、幸せな気持ちになります。

あとは、ドライバーさんの成長を感じられた時もやりがいのひとつ。
事故の多かった新人ドライバーさんと一緒に
何度も運転の練習をして、1~2ヶ月経って全く事故が起きなくなった時は、
自分のことのように嬉しくなります。

●運行管理のココが魅力!

【Q】樋口さんが思う運行管理の魅力は何ですか?

運行管理の仕事はドライバーの安全を守ること。
人の命にも関わってくる仕事なので、責任感を持って働いています。

責任感がある分、大変さもありますが、
その分「私がドライバーさんたちの安全を守っているんだ」という
誇りも感じる仕事だと思います。

●運行管理のココが大変!

【Q】樋口さんが思う運行管理の大変さは何ですか?

運行管理の仕事はマルチタスクが基本。
色々なことを同時並行でこなさないといけないので、
慣れるまでは大変でした。

また、本当に色々なケースに対応していくので、
運行管理の仕事を1年経験しただけで、
交渉力や問題解決力はかなり身に付いたと思います。

【運行管理者に向いているのはどんな人?】

●運行管理者に必要なスキルは?

【Q】樋口さんが思う運行管理者に向いている人はどんな方ですか?

視野が広くて、全体を見られる人は向いているかな。
運行管理の仕事は本当に幅広いですし、
ドライバーから寄せられてくる悩みや課題も様々。
1つの業務だけをするのではなく、
臨機応変に対応する柔軟性が大事だと思います。

あと、ベースになるのはやっぱり「コミュニケーション能力」
ドライバーはもちろん、様々な人とやりとりを行う仕事なので、
人とのコミュニケーションが苦手な方は難しいかもしれません。
とはいえ難しく考えすぎず、人と話すのが好きであれば、
問題なく活躍できる仕事だと思いますよ。

●運行管理に活かせる経験は?

【Q】これまでの経験が活かせたと感じるものはありますか?

元ドライバーなので、その経験は存分に活かせています。
例えば、「道が分からなくて不安」という相談を
よく新人ドライバーから受けますが、
「私はこうやって覚えたよ」「だんだん覚えていくから大丈夫」と、
経験をもとにアドバイスをしたり、不安を解消したりすることができます。

ドライバーの気持ちは本当によく分かりますし、
その気持ちに寄り添ったアドバイスや対応をしていきたいと思っています。

●三和交通の運行管理者は?

【Q】三和交通の運行管理者にはどんな人がいますか?

運行管理者にも色々なタイプがいます。
私のように人に寄り添うのが得意な人。
交渉事が上手い人。
判断スピードが早くスムーズに業務をこなせる人。
そういった自分の個性や得意が活かせる仕事だと思います。

また、私はタクシードライバーから運行管理者に転向しましたが、
全くの別業界からチャレンジしている人もたくさんいます。
例えば、元ラーメン屋さんや元自衛官など、
前職も様々なので、興味があればぜひ挑戦してみてください。

 

【三和交通の運行管理の3つの特徴】

●夜勤がなく日勤のみ!15時台に業務終了でプライベートとの両立が叶う!

【Q】運行管理業務で三和交通と他社との違いはありますか?

三和交通では、夜勤がなく日勤のみの勤務というのが魅力です。
他社さんだと、持ち回りで夜勤があるそうなので、
日勤のみというのは、家庭がある私にとって大変助かっています。

朝は6時台から始業と少し早いですが、15時台の明るい時間に業務が終了できるので、
子どもとゆっくり買い物に行ったり、美容院に行ったり、
時間を有意義に使えて、充実した1日を過ごせています!

●タクシーツアーの企画を担当

【Q】三和交通独自の運行管理の特徴って何かありますか?

三和交通では、「心霊スポット巡礼ツアー」や「裏ヨコハマ探索ツアー」、
「ドッグランツアー」など様々なタクシーツアー企画があります。
三和交通では、これらの企画内容を考えていくのも
運行管理の仕事のひとつです。

月に1回、新サービス会議で企画案を練ったり、
営業所別にそのエリアに合ったツアー内容を考えていったり、
自分のアイデアが活かせるのは面白いですね。
最近では、「心霊スポット巡礼ツアー」の内容を考えるために
実際に心霊スポットを巡ったりもしました。

●お客様やドライバーの声を拾う窓口役

【Q】運行管理者が果たす役割は他にも何かありますか?

お客様やドライバーの声が初めに届く場所が、運行管理者です。
様々な要望や意見を吸い上げる窓口としての機能もあり、
それをもとに安全に関することやサービス改善などが進んでいきます。

例えば、コロナ禍では三和交通独自の「防衛シールド」を開発し、
全車両に導入されました。
他にも、三和交通のタクシーの後部座席には
「ゆっくり(ゆっくり走ってほしい人)」
「サイレントモード(話しかけてほしくない人)」などのボタンがあります。
こういった独自のサービスやホスピタリティは、
私たちが窓口となって声を届けていくことで生まれていきます。

●信頼を集める三和交通のブランド力

【Q】樋口さんが三和交通で働き続ける理由は?

私が三和交通で働き続ける理由は、
シンプルに「三和交通が好き」だから。

ドライバー時代も運行管理者になってからも
「三和交通はサービスがいい」「三和交通のドライバーは親切な人が多い」
「私は三和交通しか使わない」というお客様の声をよく耳にします。

これは長年お客様を大切にしてきた三和交通だからこそ
実現できたブランドイメージです。
そんな会社の取り組みに対してリスペクトの想いがありますし、
これが仕事をする上での誇りにもなっています。

 

【三和交通で働く!運行管理の求人情報】

●応募資格と求める人物像

<応募資格>
・経験不問
・普通自動車免許必須

<歓迎する資格・経験>
・運行管理(旅客)資格
・運行管理業務の経験
・サポート業務の経験

<求める人物像>
・経験よりも人柄を重視
・コミュニケーションを大切にできる方
・チームワークを大切にできる方
・マルチタスクが得意な方

●募集要項

<勤務時間>
6:00~15:45
※夜勤はありません。すべて日勤での勤務になります。

<休暇・休日>
週休2日(シフト制)
・慶弔休暇
・有給休暇

<給与>
月給25万7000円~29万5000円
※1か月当たりの固定残業代6万5000円~8万円(30時間相当分)を含む。
30時間を超える残業代は追加で支給する。
※一律職務手当:2万5000円~3万5000円を含む。

<手当>
・精勤手当:5000円
・通勤手当:月3万円まで

<試用期間>
試用期間3か月あり

<待遇・福利厚生>
・昇給あり
・賞与年2回
・社会保険完備(労災・雇用・健康・厚生年金保険)
・社内報奨制度
・再雇用制度:65歳の定年以降も働けます
・退職金制度あり:勤続2年以上

 

【最後に】

●応募を考えている方へメッセージ

【Q】最後に樋口さんから応募を考えている方へメッセージをお願いします。

未経験から運行管理者の仕事を始める方も多くいますので、
ぜひ気軽な気持ちで挑戦してみてほしいと思います。

資格がなくても働けますし、
入社後に資格を取ることも可能です。
業務も焦らず1つ1つ覚えていけば大丈夫。
私も最初は何も分からない状態でスタートして、
先輩たちから1つ1つ丁寧に業務を教えてもらいました。

異業界からチャレンジするのもいいですし、
タクシードライバーからのジョブチェンジも大歓迎!
この記事を読んで、少しでも興味を持ったら、
ぜひお気軽に三和交通までお問い合わせください。

現在募集中の営業所はこちら↓(2024年9月現在)
横浜営業所
https://driver-recruit.sanwakoutsu.co.jp/recruit/case-1571/
東京営業所
https://driver-recruit.sanwakoutsu.co.jp/recruit/case-1572/

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