業界のこと
タクシードライバーの1日に密着取材! 現役ドライバー2人のリアルな仕事風景を大公開!
タクシードライバーは私たちにとって身近な仕事ですが、
どんな風に仕事をしているか、どんな1日を送っているか、
細かいところは分かりませんよね。
そこで今回は、現役ドライバー2人にご協力いただいて、
ベールに包まれたタクシーの日常に迫っていきたいと思います。
CONTENTS
こんな方にオススメ!
- タクシードライバーの働き方に興味がある人
- タクシードライバーを目指している人
- タクシードライバーの細かい仕事内容が知りたい人
【今回密着した現役ドライバー2人をご紹介】
今回密着したのは、年齢も入社時期もほぼ同じの仲良し同期2人組。
2人のある1日の乗務を取り上げてもらい、
タクシードライバーの日常を深堀りしていきます。
●内田さん
・年齢39歳 タクシードライバー歴1年(取材時)
・趣味:アニメ鑑賞
2023年9月に三和交通に入社。
前職は運送業界でトラックドライバーとして活躍。
転職のきっかけは、2024年問題による収入減少。
実は内田さんは、5人(2男3女)の子どもを持つ大家族のお父さん。
2024年問題によって、収入が3割ダウンしてしまうことから、
家庭を支えるため転職を決意。これまでの収入が維持でき、
運転技術が活かせるタクシードライバーを選んだそうです。
●谷口さん
・年齢39歳 タクシードライバー歴1年(取材時)
・趣味:ダーツ
2023年10月に三和交通に入社。
前職は飲食業界でエリアマネージャーとして活躍。
転職のきっかけは、家族との時間の確保。
当時、新店を任され、月に2回しか休みがないほど忙しい日常を送っていた谷口さん。
当時2歳の娘との時間をもっと取りたいという想いから転職を決意。
収入と時間、両方をバランスよく手に入れられる
タクシードライバーに挑戦することにしたそうです。
【現役ドライバー2人に密着!1日のはじまりは?】
●2人の1日のスケジュールをチェック!
●タクシードライバーの1日のはじまり
【Q】朝起きてから出社までの様子を教えてください!
(内田)
この日は、午後からの出勤だったのですが、
子どもが学校や保育園に行くので6時に起床。
家族を見送ってから、少し仮眠しました。
その後、11時くらいに起きてゆっくり準備をスタート。
出勤前のルーティンは、お風呂に入ること。
ここで気持ちを仕事モードに切り替えています。
通勤時間は、大体15分くらい。いつもバイクで通勤しています。
(谷口)
僕は、午前中からの勤務だったので、いつも通り6時半に起床。
この日は僕が子どもを保育園に送る担当だったので、
保育園に送り届けてから出社しました。
出勤前のルーティンは、ホットミルクティーを飲むこと。
内田くんと同じで、これが仕事モードに切り替える合図になっています。
通勤時間は、大体30~40分くらい。車で通勤しています。
●出勤から乗務開始(出庫)までの流れ
【Q】出勤してから乗務開始(出庫)までの流れを教えてください!
(内田)
出勤後は、今日使用する車両を確認して、
20分ほどかけて車両を磨いたりなどの車両点検・整備を行っていきます。(※1)
その後、アルコールチェックをして点呼がスタート。
点呼では、体調の確認や前日までの事故・トラブルの情報共有、
本日の道路状況などの確認を実施。
おおよそ出勤から1時間ほどで出庫し、乗務がスタートするという流れです。
※1.洗車は社内ルールでは帰庫時のみでOK。出庫時については任意になります。
(谷口)
僕も、ほぼ同じような流れで出庫準備を進めていきますが、
他の人よりも車両点検・整備に時間をかけています。
個人的なゲン担ぎみたいなもので、
車両に丁寧にワックスがけをすると売上が上がる気がするんです(笑)。
あと、内田くんともよく遭遇するけど、
出庫前の喫煙ルームで同僚と雑談するのもルーティンのひとつ。
ここで先輩から「〇〇に行くと稼ぎやすいよ」など情報を仕入れておくと、
売上アップにつながりやすくなるんです。
【お仕事に密着!タクシードライバーの日常とは?】
●乗務スタート!乗務中ドライバーが考えていること
【Q】乗務がスタートして、まず考えることは何ですか?
(内田)
私も谷口くんも、配車アプリ専門ドライバー
(※流しなどはせずに、配車アプリから乗客を獲得する)なんです。
なので、まずはアプリ利用のお客様が多い
都心に向かって車を走らせるようにしています。
この日も出庫から10分で1人目のお客様が乗車。
経験が浅くても確実に顧客を獲得できるし、
迎車料金も加算されるから顧客単価も上がるんです。
三和交通ではいくつかの営業所で、流しなど自由に顧客を獲得するドライバーと、
迎車専門(配車アプリのみ)で顧客を獲得するドライバーが選択できます。
迎車専門にすると、未経験入社で経験が浅いドライバーでも
優先的に配車されるため効率的に稼ぐことができます。
【Q】この日、印象的なお客様はいましたか?
(谷口)
この日は、夜間に1時間ほど乗車された
ロング(長距離)のお客様が2組いらっしゃいました。
1組目は銀座から千葉方面へ。2組目は銀座から埼玉方面へ。
夜間は割増料金も加算されるので、ロングのお客様に当たると嬉しいですね。
夜間は寝てしまうお客様が多いのですが、1組目の方はおしゃべり好きな方で、
お客様の趣味の話などで盛り上がったのを覚えています。
●稼ぎ時の夜間突入!稼ぐためのコツを教えて!
【Q】夜間は稼ぎ時だと思いますが、どんな戦略で営業をしていますか?
(谷口)
僕は夜になると、銀座に行って乗り場につけるようにしています。
色々なエリアを試してみたのですが、
個人的には銀座スタートで組み立てていくのが走りやすいですし、
効率的な営業ができると思っています。
たぶんみんな自分に合った戦略を立てて夜間は臨んでいるんじゃないかな。
私の稼ぐためのコツは、ズバリ「ベテランドライバーに聞く」こと!
先輩から稼げるエリアや時間帯を聞いたら、一度は試してみるようにしています。
その中で、自分のやりやすい方法を探していくのが、売上アップの近道だと思います。
(内田)
最近は夜になると、まず池袋に行って営業を組み立てていくようにしています。
池袋はロングのお客様も多いですし、人がいる時間と場所を上手く把握しておくと、
効率的に売上を上げることができるエリアです。
そもそも私は夜間に限らず基本的に終日、得意エリアを中心に組み立てます。
遠くなった場合は回送で一旦得意エリアまで帰るようにしていますね。
私の稼ぐためのコツは、シンプルに「人がいる場所・時間に行く」こと!
まだドライバー歴は1年くらいですが、最近なんとなく
「この辺だとロングのお客様がいそうだな」など勘所が分かるようになってきました。
日頃の経験をしっかりノウハウにしていく積み重ねが大事だと思います。
●気になる疑問!休憩はいつ取る?何している?
【Q】休憩はいつ取りますか?何をしていますか?
(内田)
私は、基本的に乗務中はガッツリと食事はとらないスタンスです。
食べるとしても軽食くらいで、よくグミを食べています(笑)。
食事をとってしまうと眠気が出てしまうタイプなので…。
仮眠は体調によっても変わりますが、
この日は深夜4時くらいに40分ほど仮眠をとりました。
私は、定期的に5分くらいの小休憩をよく取ります。
トイレに行ったり、コーヒーを飲んだりするのはもちろん、
ちょっと外の風に当たったり、立ち上がるだけでも
気持ちがリセットされて集中力が続きやすくなりますよ。
(谷口)
僕は、休憩はほぼルーティンで時間をあらかじめ決めています。
この日もいつも通り14時半くらいに
1.5時間くらいの長めの休憩を取りました。
僕は内田さんと違ってご飯はガッツリ食べるタイプ
(この1年で7kg太りました…)。
食事と仮眠で一気に体力を回復させるスタンスです。
あとは、夜間の割増が始まる前(19時~20時ごろ)にも
長めの休憩を取るようにして、稼ぎ時の夜に備えています。
日中はトイレができる場所が限られます。
なので、トイレスポットに近づいたら、
早めにトイレ休憩を取るように心がけています。
休憩する場所もいくつかお気に入りの場所があるので、
近くに来たら寄るようにしています。
●乗務終了!本日の乗務の振り返り
【Q】お疲れ様でした!では、少しこの日の乗務を振り返っていきましょう。
<内田さんの乗務データ>
(内田)
この日の乗務は、走行距離がいつもより少し長めでしたが、
お客様数は平均程度で、売上も私が目標として
設定している8万円以上だったので、良い営業ができたと思います。
営業エリアは都内が中心だったので、
ビジネスマンや外国人観光客が多く乗車しました。
あるお客様から「お疲れ様」という言葉と共に、
おにぎりと飲み物の差し入れをいただいたのが印象的でしたね!
<谷口さんの乗務データ>
(谷口)
この日の乗務は、1時間ほどのロングのお客様が
夜間に2組乗車されたこともあって、今月2回目の売上10万円以上を記録!
その分、お客様数は平均より10組ほど少なく、
走行距離はいつもより50kmほど長くなりました。
私も日々の売上は8万円以上を目標としているので、
この日はいつもより良い成果が出せた1日となりました!
タクシードライバーのお仕事への理解が高まったのではないでしょうか?
お二人は30代ですが、20代の方も増えています!
気になる内容はコチラからどうぞ!
【お仕事終了!終業の流れと帰宅後の過ごし方】
●乗務終了(帰庫)から終業までの流れ
(内田)
私は、帰庫したら出来るだけ早く退勤したいタイプ。
なので、洗車も代行をお願いして、報告事項が特になければ
30分ほどで退勤するようにしています。
この日も9時に帰庫して、9時半には退勤、10時には家に着いています。
(谷口)
僕は、出庫の時と同様、自分で丁寧に洗車をするようにしています。
これもゲン担ぎみたいなものです。そのあとは、同僚とおしゃべりしたりして、
大体1時間くらいは事務所にいることが多いですね。
内田くんとは違って、ゆったり過ごすタイプです。
●お疲れ様でした!帰宅後の過ごし方
【Q】帰宅後の過ごし方もお伺いしていいですか?
(谷口)
朝の7時くらいに家に帰って、
そこから1時間半くらい仮眠を取るのがルーティンです。
そのあとは、掃除をしたり、洗濯をしたり、家事をして過ごしています。
毎日夜22時に寝るのが習慣なので、それまでは基本起きて、
家族との時間を大切にするようにしています!
(内田)
私が家に帰るのは午前10時ごろ。
もう子どもは学校や保育園に行って不在なので、
一人の時間を楽しむようにしています。趣味のアニメを見ながら、
自然と眠くなるのを待って、いつの間にか寝ていることが多いですね。
【まとめ】
●現役ドライバーに聞く!タクシードライバーになって良かったこと
【Q】本日はありがとうございました!
最後にこの記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
(内田)
タクシードライバーになってから家族と過ごす時間はもちろん、
自分の時間がとても増えました。子どもが5人もいると、
ほとんど自分の時間を持つことはできません。
でも、タクシードライバーの働き方は、
子どもがいない時間に自由な時間を持つことができるので、
それが意外と気に入っています。あとは、収入面も魅力。
前職と比べて年収も増加。収入が増えた分、
出来ることの範囲や選択肢が広がったように思います。
自由な時間や収入を増やしたい方にはオススメの仕事ですよ。
(谷口)
最初、タクシードライバーは高齢の方がする仕事
というイメージが強かったのですが、全くそんなことはなく、
若い方も多いですし、ベテランの方も優しく教えてくれる
面倒見のいい方々ばかりで安心しました。
また、何よりも家族と過ごす時間が増えたのが一番嬉しいことです。
子どもと夕ご飯を食べて一緒にお風呂に入ったり、休日にお出かけしたり、
タクシードライバーになってから家庭が円満になりました。
家族との時間を大切にしたい方は、
ぜひタクシードライバーに挑戦してみてください!
●タクシードライバーに興味を持った方は三和交通まで
いかがだったでしょうか。
現役タクシードライバーの1日に密着したことで、
タクシードライバーのリアルな仕事内容や考え方、
プライベートの過ごし方などが分かったかと思います。
この記事を読んで、
「タクシードライバーとして働いてみたい」
「タクシードライバーの仕事って面白そう」と少しでも興味を持ったら、
ぜひお気軽に三和交通までお問い合わせください。