
業界のこと
現役女性ドライバーにインタビュー。 「女性×タクシー」のリアルとは。

タクシードライバーとして活躍する方の背景はじつに多彩。
近年では、女性ならではの感性や接客力を活かして
この仕事に挑戦する方も増えてきています。
そこで今回は、料理教室の講師から転身し、
現在は三和交通の現役女性ドライバーとして活躍する白石さんにインタビューを実施。
「なぜ全くの異業種からタクシー業界に飛び込んだのか?」
「女性として働く上での不安や、実際に感じた働きやすさは何か?」
「仕事を続ける中で見えてきた“やりがい”とは?」など、
女性目線だからこそ語れるリアルな声を、たっぷりとお届けします!
CONTENTS
こんな方にオススメ!
- 女性でタクシードライバーに挑戦してみたい人
- 女性ドライバーの働き方やリアルな実情を知りたい人
- 女性ならではのメリット・デメリットが知りたい人
【今回取材した現役ドライバーをご紹介】
●白石さん
・年齢:50代(取材時) タクシードライバー歴約3年
・経歴:料理教室の講師として約13年間勤務。
コロナ禍で教室が閉鎖されたことを機に、第二のキャリアを模索し、三和交通へ入社。
現在は、陣痛タクシーやキッズタクシーなど、母としての経験を活かした働き方を実践。
職場の仲間たちとバンド活動を楽しむなど、仕事と趣味の両立も実現している。
【女性ドライバーが語るタクシードライバーになった理由】
●料理教室の講師からタクシードライバーへ
もともとは料理教室の講師を13年間やっていたんです。
でも、コロナの影響で教室が開催できなくなってしまい、
「次は何をしようか」と考えるようになりました。
料理の次に好きだったのが“運転すること”だったので、
「それなら、運転の仕事をしてみようかな」と思ったのが最初のきっかけです。
そんなある日、買い物に出かけた先で、
偶然タクシーを運転している女性ドライバーを見かけたんです。
その姿がすごくカッコよくて、
「あ、女性でもタクシーってできるんだ!」と驚きました。
まさにその瞬間、「私もやってみたいかも」と思ったんです。
●三和交通に入社を決めた理由
数あるタクシー会社の中でも、三和交通に惹かれたのは
“安心して働けそう”という直感でした。
説明会で対応してくれた社員さんの雰囲気が柔らかくて、
女性の私でも自然体でいられそうだなと感じたんです。
お花見、心霊、ペット、キッズなどの企画タクシーの面白い取り組みも多くて、
ただ運転するだけじゃない楽しさもあるのかなと。
さらに女性ドライバーの人数も少しずつ増えていると聞いて、
「ここならちゃんと受け入れてもらえる」と思えたのも決め手のひとつ。
新しい環境に飛び込むには勇気がいりましたが、
不安よりも“ここで頑張りたい”という前向きな気持ちのほうが勝っていました。
【女性だからこその不安と、やってみてわかった安心感】
●業界のイメージと実際のギャップ
タクシー業界って、正直ちょっと怖い人が多いイメージがありました。
昔ながらの職人気質というか、無愛想でぶっきらぼうな人ばかりなんじゃないかって。
でも実際に入ってみると、全然違いました。
営業所は明るくて清潔感があるし、スタッフの皆さんも気さくで優しい方ばかり。
職場の環境づくりにも力を入れていて、
各営業所には女性専用の更衣室が新設・改装されていたり、
男女双方の職員を配置したセクハラ相談窓口も設けられているんです。
女性が安心して働ける体制がしっかり整っていることに驚きました。
女性ドライバー同士もLINEでやり取りしたり、情報交換したり、
思っていた以上に“人と人”のつながりを感じられる職場でした。
最初に持っていたマイナスの印象が、
日を追うごとにプラスに塗り替えられていったのを覚えています。
●危険回避の工夫と、会社の配慮
夜の時間帯や飲み屋街では、やっぱり女性ドライバーだと分かると、
心ない言葉をかけられることもあります。
そういったときに頼りになるのが、会社から配布されている“防犯ブザー”。
これは女性ドライバー全員に専用で支給されていて、
万が一に備えてすぐに音を出せるようになっています。
さらに三和交通の車両には、運転席と助手席・後部座席を仕切る
L字型の強固な防犯衛生シールドが全車に設置されているほか、
緊急時には社内に迅速に連絡が入る緊急スイッチも備えられています。
物理的にも心理的にも、ドライバーを守る装備が整っているんです。
また、嫌な思いをしたお店から無線で配車依頼が来たときも、
たとえ指名であっても「無理して行かなくていいよ」と会社がしっかり守ってくれます。
「もし何かあったら、いつでも言ってね」と声をかけてもらえるこの安心感は、
本当に心強いです。
私たちドライバーの気持ちを第一に考えてくれる、
この優しさがあるからこそ、安心して仕事に向き合えています。
●「女性だから」は不利じゃない、強みになる瞬間
最初は「女性でこの仕事、大丈夫かな」と不安もありました。
でも、やってみると女性ならではの良さを感じる場面もたくさんあるんです。
たとえば、ご高齢のお客様を乗せるとき。
女性ドライバーというだけで安心感があるのか、
「なんか落ち着くね」と言われたり、チップを多めにいただけることも(笑)。
また、道を聞かれたときに丁寧に案内すると「親切で助かったよ」と言われたり、
何気ない気遣いや会話に対して反応が返ってくることが多いんです。
男性に比べて少し柔らかい印象を持たれやすい分、
距離が縮まりやすいのかもしれません。
「女性だからこそ伝わる安心感」が、
この仕事ではしっかり強みに変わっていくんだなと、実感しています。
※三和交通では接遇に力を入れています。
タクシードライバーの仕事において接客スキルが重要な理由など、
詳しくはこちらの関連記事もご覧ください。
【自分のペースで楽しめる“タクシーという仕事”】
●家庭との両立で、家族仲もより良好に
今は夫と息子と3人暮らしなんですが、私がこの仕事を始めてから、
家族の関係も少しずつ変わりました。
というのも、夜は仕事で家にいないことが多いので、
自然と夫と息子が協力してご飯を作るようになって(笑)。
「今日どうする?」なんて、2人で仲良く外食することも増えたみたいです。
私がいない時間があるからこそ、お互いに良い距離感が生まれた気がします。
仕事と家庭を“きっちり両立”じゃなく、ちょうどよく“緩やかに支え合う”バランスが、
今の我が家には合っているのかもしれません。
●時間の融通が利く働き方と、バンド活動という新たな楽しみ
この仕事のいいところは、自分で働き方を決められること。
「今日はこの金額までいったら終わりにしよう」と、
自分のペースで目標を立てて動けるんです。
会社から強制されるわけではないので、
生活スタイルに合わせて柔軟に働けるのが嬉しいですね。
早めに仕事を切り上げて帰ったあとは、
大好きなスマホゲームをするのが最近の楽しみ。
のんびりした時間を持てるのも、この仕事ならではの魅力です。
そしてもうひとつ、最近ハマっているのがバンド活動。
営業所の仲間たちと組んだバンドで、私はキーボードを担当しています。
メンバーは20代〜70代までと世代も役職もバラバラだけど、
音楽を通じて自然と仲良くなれて、いつも笑いが絶えません。
それぞれ普段は別々のリズムで働いていても、音を合わせると一体感が生まれる。
そんな瞬間がたまらなく楽しいんです。
仕事だけの関係じゃなく、こうして趣味でもつながれる職場って、
すごくあたたかいなと思います。
「また次の練習、楽しみだね」って話せる仲間がいることも、
この仕事を続ける大きな力になっています。
※三和交通には、白石さんのように
プライベートを充実させている仲間がたくさんいます。
もっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
●一人じゃない職場環境。仲間との支え合いが続ける力に
タクシーの仕事って「一人で黙々とやるもの」と思われがちですが、
実は全然そんなことはありません。
たとえば私は、乗務中でもよく営業所に電話をかけます。特に用事がなくても、
「ちょっと聞いて~今日さ~」なんて、軽く話せるんです。
もちろん忙しい時間帯は避けますけど、嫌なことがあったときや、
ちょっとイライラしているときは、誰かに話すだけで気持ちがスーッと軽くなる。
そういう“ガス抜き”って本当に大事なんです。
イライラしたままだと、運転にも影響するし、トラブルにもつながりかねませんからね。
営業所の人たちも「うんうん、わかるよ」と聞いてくれて、本当にありがたい存在。
一人で運転していても、「私は一人じゃない」と思えることが、
この仕事を続ける上での大きな支えになっています。
【キッズ・妊婦タクシーで活きる“母としての経験”】
●陣痛タクシーで感じた信頼と安心感
陣痛タクシーのご依頼は、私にもよく入ってきます。
おそらく女性ドライバーということで、安心感があるのかもしれませんね。
実際にお乗せすると、「女性でよかった」と言ってくださる方が多くて。
中には破水してしまった方もいらっしゃいましたが、
そういうときでも「言いやすかった」と言われたのが印象的でした。
自分自身も2人の子どもを育ててきた経験があるので、
ちょっとした声かけや気遣いも自然にできるんですよね。
“女性であること”や“母であること”が、誰かの安心につながる。
それがこの仕事のやりがいにもなっています。
陣痛タクシーサービスについては、こちらをご覧ください。
●キッズタクシーでの子どもとの触れ合い
キッズタクシーでは、小学生くらいのお子さんを
塾から自宅までお送りすることが多いのですが、
やっぱり「女性のドライバーさんでよかった」と言われることがよくあります。
実際、ある男の子を送り届けた際、お母さんが
「女性の方だと安心してお願いできます」とおっしゃってくださって。
やっぱり小さな子どもを一人で乗せるとなると、
親御さんとしては不安もあると思うんです。
そういう時に“女性ドライバー”というだけで、信頼していただけるのは嬉しいですね。
子どもたちの反応もさまざまで、緊張気味に乗ってきた子が、
降りる頃には「ありがとうございました!」と笑顔で手を振ってくれることも。
中には「道わかるから案内するよ!」なんて頼もしい子もいます(笑)。
ちょっとした会話のやり取りでも安心につながるんだなと感じますし、
女性だからこそ任される仕事だなと思っています。
子どもたちの“安全を運ぶ”というこの役割には、自然と責任感も芽生えますね。
キッズタクシーサービスについてはこちらをご覧ください。
●子育てと両立しやすい環境が、女性ドライバー増加の理由
私自身の子どもはすでに成人していて、
今は家庭と仕事をゆったり両立できる時期に入っています。
でも、営業所には今まさに子育て真っ最中の女性ドライバーもいて、
小さなお子さんがいる中で、無理なく働ける環境が整っていることを実感しています。
出勤時間や退勤時間も柔軟に調整できるので、
「子どもを保育園に送ってから出勤」「今日は早めに帰って夕飯づくり」
なんて働き方も当たり前。
子どもの急な発熱で休むことになっても、周りが理解してくれて、
ちゃんとカバーし合える風土があるんです。
さらに、三和交通には産休・育休制度を利用して
復帰している女性ドライバーや職員も多数います。
「また戻ってこよう」と思える環境が整っているからこそ、
安心して一度立ち止まることもできるし、
その後も自分のペースでキャリアを続けられるんだと思います。
そんな後輩たちの姿を見て、
「あの頃にこんな働き方ができていたら、もっと楽だったかも」と思うこともあります。
だからこそ、今の私にできるのは「無理しすぎないでね」と声をかけてあげること。
年齢も立場も違うけれど、それぞれのライフステージに合わせて働けるこの環境が、
女性にとって本当にありがたいものだと感じています。
【まとめ】
●迷っている女性たちへメッセージ
タクシーって「男の仕事」って思われがちですよね。私も最初は不安でした。
でも、いざ飛び込んでみたら、全然違いました。
今の三和交通には、清潔で明るい営業所、頼れる仲間、
女性を守るためのサポート体制が整っています。
そして何より、自分のペースで働ける自由さがあります。
もちろん最初は大変なこともあるけれど、それはどんな仕事でも同じ。
慣れてくれば、楽しいこと、やりがいのある瞬間がどんどん増えていきます。
「女性でもできるかな」じゃなくて、「女性だからこそ活躍できる」
私はこの仕事を通じて、そう実感しています。ぜひ、一歩踏み出してみてください。
※どんな人がタクシードライバーに向いているの?向いていない人の特徴は?
など気になる方は、こちらの記事もご覧ください。
診断チェックもついていますので、ぜひ試してみてくださいね!
●まとめ
いかがでしたか?
今回は、料理教室の講師からタクシードライバーへと転身した白石さんに、
「女性×タクシー」というテーマでたっぷり語っていただきました。
未経験からの挑戦や、女性ならではの悩み、
そして母としての経験が活きるエピソードなど、
リアルな声を通じて、タクシーという仕事の奥深さや
可能性が垣間見えたのではないでしょうか。
「自由に働けて、ちゃんと感謝もされる。自分の時間も大事にできる。
女性にとっても、すごくいい仕事ですよ」と話すその姿は、
明るく前向きで、とても魅力的でした。
この記事を読んで、
「タクシーの仕事って案外いいかも」「ちょっと話を聞いてみたいかも」
と感じた方がいらっしゃいましたら、
ぜひお気軽に三和交通までお問い合わせください。